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文体の一貫性〜途中で口調が変わっていませんか〜

文章を書く際、「文体」をどれほど意識していますか。文体が途中で変わると、読者は混乱しかねません。情報やメッセージをしっかりと伝えるためには、文体を一貫させることが必要になってきます。

この記事では、一貫性を保つためのポイントと重要性について一緒に考えてみましょう。

そもそも「文体」って?

「文体」に、はっきりとした定義はありません。口語体や文語体、書簡体などの様式を指すこともあれば、書き手の文章の特徴を指すこともあり、意味するところが非常に曖昧です。

本記事ではどちらかというと前者、ざっくりとですが商業文章のスタイル全般について、文体という言葉を使わせていただきます。

◎文体の種類

ライティングにおける文体には、さまざまな種類があります。ただ、明確な区分はありません。ですます文(敬体)や敬語抜きの文(常体)、フォーマルやインフォーマル(カジュアル)、説明調や対話調、ロジカルやフィールといった具合に一応分類はできるものの、記事によっては複数が重なって文体が成立しています。

例えば新聞記事であれば、「である文」+フォーマル+説明調+ロジカルといえます。他方、会葬礼状なら、「ですます」文+フォーマル+対話調+フィールといった具合です。

◎形式や趣旨に合った文体を選ぶ

新聞や雑誌、会葬礼状、広告、パンフレット、マニュアルなど、記事(文章)を載せる形式は多岐にわたります。そして、それぞれの形式に応じた文体は、すでに決められていることがほとんどです。

ライティングの際は、クライアントから提示された形式に従います。確認できるなら、過去の記事例も参考にして文章を作成しましょう。

それでもどんな文体を選べばよいか分からない時は、誰に読まれるのか、誰に読んでほしいのか、読者を想定してみてください。商品やサービスなどの正確な情報が求められているのなら「ですます」文+説明調という風に、その文章を読む人が求めているものを把握しておくと、文体もおのずと定まってきますよ。

文体を一貫させることのメリット

商業文章においては、文体の一貫性を保つことが特に重要です。まず、クライアントが求める文章の体裁のひとつとしてクリアしなければなりません。

また、自由に書けるブログ記事などでも、文体を決めていたほうが書きやすかったり読者がつきやすかったりする場合があります。

何かとメリットが多い、統一感ある文体。その効用を、以下にご説明しましょう。

◎読者の理解を助ける

文体が一貫していると、読者は文章の流れを自然に追うことができます。逆の場合を想像してみてください。丁寧な「ですます」文かと思いきや、突如「である」文へ。ギャップもあって、なおさら横柄な印象を持つのではなかろうか……ほら、おかしいでしょう? 急に、独り語りの雰囲気も出てしまいますよね。

途中で文体が変わると、語り方に意思や気ままさが滲み、それを書いている人の存在感が引き立ちます。書き手の気配が濃くなります。

書かれたものだけでなく書いた人も重視される小説やエッセイといった文芸作品、評論、署名記事などでは、むしろそのような文章が好まれるでしょう。しかし商業文章では概ね、書き手の存在感を消去しなければなりません。文章の味わいよりも、文章による情報伝達が主眼に置かれているからです。

不必要に文体が変化すると、その違和感が余計な情報=ノイズになって、読む労力が嵩みます。逆にいえば、文体が一貫しているとスムーズに読める分、読者は情報を理解しやすくなるわけです。

◎信頼性が向上する

商業文章の文体が一貫していると、読者の信頼度が高まります。この「信頼」は、文章を書いた著者(ライター)というより、文章を掲載している媒体や企業に対する評価のこと。書いた個人が重視されない文章すなわちコピーに読者が求めるのは、正確かつ有益な情報であり、楽に読める文章です。

ただ、そのような成果によって、ライター個人に対するクライアントの信頼度は高まります。クライアントへの社会的評価を高めることで、ライターも自分への業界内評価を高める。そのための条件のひとつが文体の一貫性、といえます。

文体の一貫性を保つためのポイント

①文章の目的を明確にする

実際に文章をつくる前に、その文章が担っている目的を理解しておきましょう。広告ならサービスの分かりやすさや目の引きやすさ、パンフなら情報の正確さや詳しさなどなど。加えてクライアントがその文章に求めているものも、必要であれば打ち合わせや確認を行った上で把握します。

要は、どんな人に読んでもらうのかということ。年齢や職業、関心、生活状況など、想定する読者の像を掴んでおきましょう。

②文体を選んで決める

クライアントや読者のニーズを把握したら、それに応えられる文体を選びます。敬体(ですます文)か、常体(である文)か。かしこまるか、くだけるか。例えば、漢字・熟語を多用するか、平仮名をメインにするか、も読者印象を左右する大きなポイントです。

文体の選択に悩んだ時は、自分が読者だったら、と想像してみてください。どんな語り口なら、伝えたい情報が届きやすいのか。商品やサービスを利用したい気持ちが促されるのか。企業のブランディングになるのか。

大切なのは、自分が書きやすいからではなく、目的を達成するために相応しい文体を用いること。そして、その文体を記事全体に一貫させましょう。

ただし、最初からひと筆書きのように文体を一貫させるのは至難のわざ。書き上げたあと、読み直し・書き直しを行って文体をブラッシュアップしていきます。

③執筆後、読み直しと書き直しを

文章を書き終えたら納品……ちょっとお待ちを! 原稿を提出する前にチェックはしていますか。書く作業の次は、読む作業が必要。文体に一貫性が保たれているかどうか、その他の点(誤字脱字、表記揺れ、事実歪曲等)も合わせて、自分が書いた文章を点検してください。

いったん文章を書き終えたら、最初から読み直して、おかしいところがあれば修正する。この自己チェックを実践できるかどうかが、プロと玄人の分かれ目と言っても過言ではありません。他人が書いたテキストのように見なして、自分に厳しく校正・校閲を実施しましょう。

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「この価格で本当にオウンドメディができるんですか?」「サブ丸は安価ですね。コンサルが入るのと比較できませんが、一般的な費用の1/4ぐらいじゃないですか」このサービスをローンチする前に相談したマーケティング&コンサルタント会社の担当者から聞いた言葉です。サブ丸はサービス内容と比較して安価かもしれませんが「私たちは値段を売っているのではない。サービスを提供しているのだ」と信念を持って取り組んでいます。大企業はその企業に応じたマーケティング予算と手法があり、スタートアップ企業や中小企業、あるいはニッチャーには、それぞれに応じたマーケティングや新規開拓の方法があります。企業の成長過程では、取り組みが異なるのは当然ですし、それを構築することが何より重要です。そのお手伝いをするのが私たちの使命です。そして成長すれば、その取り組みコストは回収できるはずです。サブ丸は年間運用で60万円あまりのコストがかかります。そのコストを回収し、さらなる飛躍をめざす企業にご利用いただきたいと考えています。

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