大学広報のコンテンツ企画が難しくなっている理由
「毎年同じような記事になってしまう」「ネタはあるのに、どう企画にすればいいかわからない」。大学広報の担当者から、こうした声をよく聞きます。コンテンツ企画が難しくなっている背景には、大学を取り巻く環境の大きな変化があります。
18歳人口の減少と情報接触の変化
18歳人口の減少により、大学は「選ばれる理由」をこれまで以上に明確に発信しなければならなくなりました。同時に、受験生の情報収集はパンフレット中心からWebサイト、SNS、動画へと大きく移っています。媒体が増えた分、「何を、どこで、誰に届けるか」を設計する企画力が広報の成果を左右するようになりました。
「伝えたいこと」と「知りたいこと」のずれ
大学側が伝えたいのは、建学の精神や教育方針、充実した施設といった情報です。一方、受験生や保護者が知りたいのは「入学したらどんな毎日になるのか」「卒業後にどんな未来があるのか」という具体的なイメージです。このずれを埋めることが、大学広報のコンテンツ企画における最大のテーマといえます。
成果につながる大学広報コンテンツ企画の5ステップ
ここからは、私たちAWORDINCが大学広報コンテンツの企画・制作で実践している進め方を、5つのステップに分けて紹介します。
ステップ1:目的とKPIを先に決める
企画の出発点は「このコンテンツで何を達成したいか」です。オープンキャンパスの参加者を増やしたいのか、特定学部の認知を高めたいのか、在学生や卒業生の帰属意識を高めたいのかによって、企画の方向性はまったく変わります。
目的が決まったら、PV数、資料請求数、イベント申込数など、振り返りに使う指標(KPI)もあわせて設定しておきましょう。
ステップ2:ターゲットを「人物像」と「検討段階」で整理する
「受験生向け」だけでは、ターゲットの設定として不十分です。たとえば次のように、人物像と検討段階の両面から整理すると、企画の切り口が見えてきます。
- 高校1〜2年生:大学や学問そのものに興味を持ち始める段階
- 高校3年生:志望校を比較・絞り込む段階
- 保護者:学費や就職実績、安全面を重視する段階
- 高校教員:進路指導の参考情報を求める段階
検討段階ごとに求められる情報は異なるため、一つのコンテンツですべての人に届けようとしないことが大切です。
ステップ3:大学の「らしさ」を言語化する
他大学との差別化には、自学の「らしさ」を言葉にする作業が欠かせません。少人数教育、地域とのつながり、特色ある研究、面倒見の良さなど、大学の強みを具体的なエピソードとセットで洗い出しましょう。
ポイントは、抽象的なキャッチフレーズで終わらせないことです。「面倒見が良い」ではなく、「担任の先生が就職活動のエントリーシートを10回以上添削してくれた」といった事実に落とし込むことで、読み手の心に届くコンテンツになります。
ステップ4:媒体ごとに役割を振り分ける
大学広報の媒体は、それぞれ得意な役割が異なります。
- Webサイト・オウンドメディア:検索からの流入を集め、詳しい情報を届ける
- SNS:日常の雰囲気を発信し、親しみを持ってもらう
- パンフレット:比較検討の場面で手元に残る資料として機能する
- 動画:キャンパスの空気感や人の魅力を直感的に伝える
一つの取材素材を、記事・SNS投稿・パンフレット・動画へと展開する「ワンソース・マルチユース」を前提に企画すると、制作効率も発信力も高まります。
ステップ5:制作・公開・振り返りのサイクルを設計する
コンテンツは公開して終わりではありません。年間の広報カレンダーに沿って公開時期を決め、公開後はKPIをもとに効果を検証します。読まれた記事の傾向を次の企画に反映させることで、コンテンツの質は年々高まっていきます。
大学広報で成果を出しやすいコンテンツ企画の型
企画に行き詰まったときは、実績のある「型」から考えるのも有効です。
在学生・卒業生インタビュー
受験生が最も共感しやすいのが、年齢の近い在学生や、将来像を描ける卒業生の声です。入学の決め手、印象に残った授業、現在の仕事とのつながりなど、リアルな言葉で語ってもらうことで説得力が生まれます。
インタビュー企画で押さえたいポイント
「大学の良いところ」だけでなく、迷いや挫折を乗り越えたエピソードを含めると、読み手の共感が深まります。
教員・ゼミ紹介
学問の面白さを伝えるには、教員の人柄や研究への情熱を届けることが近道です。ゼミの活動風景や学生とのやりとりを描くことで、「この先生のもとで学びたい」という動機づけにつながります。
研究・社会連携ストーリー
地域課題の解決や企業との共同研究は、大学の社会的価値を示す格好の素材です。専門的な内容でも、「誰の、どんな課題を解決したのか」というストーリーに組み立てることで、高校生にも伝わるコンテンツになります。
数字で見る大学
就職率、学生数、留学生数、キャンパスの広さなどを図解で見せる企画は、短時間で大学の全体像をつかめるため、SNSやパンフレットとの相性が抜群です。
企画段階でよくある失敗と対策
失敗1:学内調整を優先して企画がぼやける
各学部の要望をすべて盛り込もうとすると、誰にも刺さらないコンテンツになりがちです。企画の目的とターゲットを最初に共有し、判断基準を明確にしておきましょう。
失敗2:前年踏襲で新しい切り口が生まれない
毎年同じ構成では、読み手にとっても新鮮味がありません。学外の視点を取り入れたり、在学生に「受験生のときに知りたかったこと」を聞いたりすることで、新たな切り口が見つかります。
失敗3:取材後の展開を考えていない
せっかくの取材素材が一つの記事だけで終わってしまうのはもったいないことです。企画段階で展開先の媒体まで決めておくと、撮影カットや質問項目を最適化できます。
外部パートナーに相談するメリット
大学広報の担当者は、少人数で多くの業務を抱えているケースが少なくありません。企画から取材・執筆・撮影まで経験を積んだ外部パートナーに相談することで、次のようなメリットが得られます。
- 他大学の事例を踏まえた、客観的な企画提案が受けられる
- 取材・撮影・執筆を一貫して任せられ、担当者の負担が減る
- 受験生目線の「伝わる言葉」に編集してもらえる
AWORDINCでは、大学広報コンテンツの企画・制作実績を多数持ち、インタビュー記事、パンフレット、Webコンテンツまで幅広く対応しています。
まとめ
大学広報のコンテンツ企画で成果を出すには、目的とターゲットを明確にし、大学の「らしさ」を具体的なエピソードで伝え、媒体ごとに役割を設計することが重要です。まずは次の広報施策で、今回紹介した5ステップのうち一つからでも取り入れてみてください。企画に迷ったときは、ぜひ私たちにご相談ください。
FAQ
Q1. 大学広報のコンテンツ企画は、まず何から始めればよいですか?
A. 最初に「このコンテンツで何を達成したいか」という目的を決めましょう。オープンキャンパス集客、学部の認知向上など目的によって、ターゲットや媒体、企画内容が変わります。
Q2. 企画のネタが毎年マンネリ化してしまいます。どうすればよいですか?
A. 在学生に「受験生のときに知りたかったこと」を聞く、学外パートナーの視点を取り入れるなど、情報の受け手側から発想するのが効果的です。インタビューやゼミ紹介といった「型」を軸に、切り口を変えるのもおすすめです。
Q3. 少人数の広報部署でも、複数の媒体に対応できますか?
A. 一つの取材素材を記事・SNS・パンフレット・動画に展開する「ワンソース・マルチユース」を前提に企画すれば、少人数でも効率よく発信できます。
Q4. 在学生インタビュー記事で気をつけることは何ですか?
A. 良い面だけでなく、迷いや壁を乗り越えたエピソードも含めることで、受験生の共感と信頼を得やすくなります。事前に質問項目と公開先の媒体を決めておくことも大切です。
Q5. AWORDINCにはどこまで依頼できますか?
A. 企画立案から取材、執筆、撮影、Web・パンフレット用のコンテンツ制作まで一貫して対応しています(デザインは除く)。まずはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
大学広報のコンテンツ企画、ひとりで抱えていませんか?
AWORDINCは、大学広報コンテンツの企画・制作実績多数。在学生インタビューからパンフレット、Web記事まで、受験生に「伝わる」コンテンツを企画段階からご提案します。
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