「毎年同じ告知をしているのに、オープンキャンパスの参加者が伸びない」「SNSも始めたが、高校生に届いている実感がない」。大学の広報担当者から、こうしたご相談をいただくことが増えています。
18歳人口の減少が続くなか、オープンキャンパスは受験生と大学が直接出会える貴重な機会です。参加した受験生の志望度は高まりやすく、出願につながる重要な接点といえます。しかし、日程と会場を知らせるだけの告知では、数ある大学の中から選んでもらうのは難しくなっています。
この記事では、大学の広報物や入試広報コンテンツを数多く手がけてきた制作会社の視点から、オープンキャンパスの告知チャネルの使い分け、参加を後押しするコンテンツのつくり方、時期別の告知スケジュール、参加後のフォローまでを解説します。
オープンキャンパスの告知が難しくなっている理由
受験生の情報収集の手段が多様化している
かつては進学情報誌や大学案内パンフレットが主な情報源でしたが、今の高校生はスマートフォンで情報を集めるのが当たり前です。大学の公式サイトだけでなく、SNSや動画、進学情報サイトなど、複数の手段を行き来しながら志望校を絞り込んでいます。一つのチャネルだけに頼った告知では、情報が届かない層が生まれてしまいます。
開催日程が重なりやすい
オープンキャンパスは夏休みを中心に開催が集中します。同じ日に複数の大学が開催することも多く、受験生は限られた日程の中で参加先を選ばなければなりません。「行ってみたい」と思わせる理由を、告知の段階で伝えることが欠かせません。
保護者の影響も大きい
進路選びでは、保護者の意見が大きな影響を持ちます。オープンキャンパスに保護者と一緒に参加する受験生も多いため、受験生本人だけでなく、保護者に向けた情報発信も意識する必要があります。
告知の主なチャネルと使い分け
オープンキャンパスの告知では、それぞれのチャネルの特性を理解し、役割を分けて活用することが大切です。
大学公式サイトの特設ページ
すべての告知の受け皿になるのが、公式サイトの特設ページです。日程やプログラム、申し込み方法、アクセスなどの基本情報に加え、当日の雰囲気が伝わる写真や在学生のメッセージを掲載しましょう。SNSや広告から訪れた受験生が、迷わず申し込みまで進める導線設計が重要です。
SNS
InstagramやX、TikTok、LINEなど、高校生が日常的に使うSNSは、認知を広げるのに効果的です。開催の告知だけでなく、キャンパスの日常や学生の様子、当日の準備風景などを継続的に発信することで、大学への親しみを育てられます。
進学情報サイト・広告
進学情報サイトへの掲載やWeb広告は、まだ大学を知らない層に情報を届けるのに役立ちます。特設ページへの誘導を目的に、訴求ポイントを絞ったメッセージを用意しましょう。
高校への案内・DM
高校の進路指導担当の先生への案内や、資料請求者へのダイレクトメールも依然として有効です。先生から生徒へ情報が伝わるルートは信頼性が高く、特に地元の高校との関係づくりに欠かせません。
参加を後押しするコンテンツのポイント
「参加すると何が得られるか」を具体的に伝える
「模擬授業」「キャンパスツアー」と項目を並べるだけでは、参加する理由が伝わりません。「現役の研究者が最新のテーマを高校生向けに解説」「入試担当者に個別で相談できる」など、受験生にとってのメリットを具体的に示しましょう。
在学生の声を活用する
受験生にとって、少し年上の先輩の言葉は大学の公式メッセージ以上に響きます。「オープンキャンパスで何を見て入学を決めたか」「実際に通ってみてどうか」といった在学生インタビューは、参加への動機づけに効果的です。学生スタッフの紹介や、当日の案内役からのメッセージも親近感を生みます。
当日の雰囲気が伝わる写真と動画
過去のオープンキャンパスの写真や動画は、参加後のイメージを具体的にする強力な素材です。模擬授業の様子、学食、実験室など、受験生が「ここで学ぶ自分」を思い描ける場面を選びましょう。
保護者向けの情報も用意する
学費や奨学金、就職実績、通学の安全性など、保護者が気にするテーマを扱うプログラムや記事を用意すると、家族での参加を後押しできます。
時期別の告知スケジュール例
オープンキャンパスの告知は、開催直前に集中させるのではなく、段階的に進めるのが効果的です。夏に開催する場合のスケジュール例を紹介します。
| 時期 | 主な取り組み |
|---|---|
| 3か月前 | 日程決定、特設ページ公開、進学情報サイトへの掲載準備 |
| 2か月前 | 高校への案内送付、在学生インタビュー記事の公開、SNSでの告知開始 |
| 1か月前 | プログラム詳細の発表、Web広告の配信、資料請求者へのDM送付 |
| 2週間前〜前日 | SNSでのカウントダウン、学生スタッフの紹介、申し込み締め切りの告知 |
| 開催後 | 当日レポートの公開、参加者へのお礼とフォロー、次回開催の告知 |
早い段階で日程を公開しておくと、受験生が夏休みの予定に組み込みやすくなります。直前期は「まだ間に合う」という後押しのメッセージが効果を発揮します。
参加後のフォローも告知の一部
オープンキャンパスは開催して終わりではありません。参加者へのお礼メールや、当日の内容をまとめたレポート記事は、志望度を高め、出願につなげるための大切なフォローになります。
当日の様子を伝えるレポート記事は、参加できなかった受験生への情報提供にもなり、次回開催の告知素材としても活用できます。一度の開催で生まれたコンテンツを、年間を通じた入試広報に生かす視点を持ちましょう。
告知コンテンツを外注するメリット
在学生インタビューやレポート記事、特設ページの原稿などを外部の制作会社に任せることで、広報担当者は企画や学内調整に集中できます。大学広報の経験がある制作会社であれば、受験生と保護者の視点を踏まえた構成で、学生の魅力を引き出す取材も期待できます。取材から撮影、原稿作成までを一括で依頼すれば、限られた準備期間でも質の高いコンテンツをそろえられます。
まとめ
大学のオープンキャンパス告知のポイントをまとめます。
- 公式サイト、SNS、進学情報サイト、高校への案内を役割に応じて使い分ける
- 参加して得られるメリットを具体的に伝える
- 在学生の声や当日の写真で、参加後のイメージを描いてもらう
- 3か月前から段階的に告知し、開催後のフォローまで計画する
受験生に選ばれるオープンキャンパスは、告知の段階から始まっています。今年の告知計画を見直す際の参考にしてください。
大学の入試広報コンテンツはアワードにご相談ください
株式会社アワードは、大学のパンフレットや広報誌、Webサイトの記事など、入試広報に関わるコンテンツを数多く手がけてきた制作会社です。在学生インタビューやオープンキャンパスのレポート記事、特設ページの原稿作成など、取材から撮影、原稿作成までワンストップで対応します。
「今年の告知コンテンツを充実させたい」「学生の魅力を伝える記事をつくりたい」など、お気軽にご相談ください。
FAQ
Q1. オープンキャンパスの告知はいつから始めるべきですか?
A. 夏開催の場合、3か月前には日程を公開し、特設ページを用意しておくのが理想です。早めに公開することで、受験生が予定を立てやすくなります。
Q2. SNSはどのように活用すればよいですか?
A. 開催告知だけでなく、キャンパスの日常や学生の様子を継続的に発信し、大学への親しみを育てることが大切です。最終的には特設ページへの申し込みにつなげる導線を用意しましょう。
Q3. 在学生インタビューはどのような内容が効果的ですか?
A. 「オープンキャンパスで印象に残ったこと」「入学の決め手」「実際の学生生活」など、受験生が自分に重ねやすいテーマが効果的です。
Q4. 保護者向けにはどのような情報を発信すべきですか?
A. 学費や奨学金、就職実績、通学の安全性など、保護者が関心を持つテーマを扱うプログラムや記事を用意すると、家族での参加を後押しできます。
Q5. オープンキャンパスのレポート記事も依頼できますか?
A. はい。当日の取材・撮影からレポート記事の作成まで対応しています。次年度の告知素材としても活用できる形でお納めします。