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取材とライティングの基本

インタビュー取材の準備と10のコツ

取材とライティングの基本
取材は相手をリラックスさせることが大事

はじめに〜取材をしないライターはいない〜

本原稿は、大学案内、社内報、広報誌、事例集など、マーケティングツールやPRツールに伴うインタビューの準備と10のコツについて端的に解説しています。まだ、取材慣れしていないライターさんや企業内取材をする方におすすめの内容です。

取材と聞けば、人と対面(リモートも含めて)することを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、ネットを検索し、正しく情報を得るのも取材のひとつですし、電話で事実確認をするのも取材です。本や文献にあたるのも取材になります。そういう意味では、取材をしないライターはいないといえるでしょう。取材のなかでもインタビュー取材は、人の内面も垣間見られる面白い仕事です。

インタビューは経験が結構大事

インタビューとは

インタビューとは、2人以上の会話で、一方が聞き手、もう一方が話し手になり、話し手からテーマに基づいた情報を得る行為のことです。また、相手を評価するためのインタビューもあります。日本では、一般的にはライターや記者が取材を行う際に、対象者から話を聞き出すことを指します。話を聞く人をインタビュアー、話す人をインタビュイーといいます。

インタビューでは事前の情報収集が不可欠

当たり前のことですが、インタビュー取材の前には、対象者のことを調べます。例えば、研究者であれば文献、著書をあたりますし、関連する分野の専門誌や業界紙なども取り寄せたりします。

著名人や業界のオピニオンリーダーであればあるほど事前の下調べが重要となります。なぜなら、記事として面白く、人々の関心を誘うのは、その人が世に出していない意見や意外性にあるからです。

それを引き出すには、相手のことを丸ごと知っているくらいでないと新しいことに気づくことができません。

商業的なPRや広告に関わるインタビューは、あらかじめ決められた内容を押さえ、事実確認しながら進めることがほとんどです。とはいうものの、それだけでは面白くない。限られた取材時間内で、キラリと光る話題を見つけるのがライターの力量です。

力量は、インタビュー力といえるかもしれませんが、実のところ、その業界や対象者に対する知見です。自分の興味を取材前にどれだけ高められるか、ともいえるでしょう。

取材中、対象者のパーソナリティが見えてくると、取材の仕方を変えることもあります。雑談した方がいい場合もありますし、核心部分をぐいぐい聞く方がいい場合もあります。そんなノウハウをここで少し記しておきたいと思います。

インタビュー取材の準備は、移動時間も含む

●下調べ・・・・・・対象者(企業の場合は概要から社歴や経営理念など)

●キーワード・・・・・・取材時にはキーワードに関わる話題を主に記します。対象者を表現するためのキーワードはテーマに関わります。

●録音機器・・・・・・IC レコーダー・スマホ・バッテリー
※ICレコーダーの故障など、万一を考えてスマホでの録音を考慮しましょう。映像、写真を撮ることもあります。

●ヒアリング項目・・・・・・主に質問する内容を記しておきます。
※ライターのスタンスにもよるのですが、事前に作成した取材項目しか質問しないライターや、原稿スペース(文字数)に合わせて質問を省略するライターがいます。時間のないときはしかたがありませんが、私からすれば途方もなくもったい。たとえ相手が学生でも、つっこめば面白い、興味深い話が聞けるからです。

●ノートとペン・・・・・・パソコンもいいのですが、書くこと、記したことを見ることで思い浮かぶものがあります。
※風変わりなノート、ペンを使っているとそれが取材中の話題になることもあります。

●掲載見本や資料・・・・・・大学案内や会社案内ならそのラフや関連する資料
※相手に見せながら質問するとスムーズに進むことが多いため。

●移動手段・・・・・・取材場所までの交通手段です。電車移動は交通事情を加味して、場合によっては1時間以上余裕をもって移動する。
※朝一取材というのはよくあるのですが、やはり数年に一度くらい降雪などで電車が遅れます。朝一取材をセッティングする人は、ライターや対象者が遅れた場合を想定しておくのがベター。

●身だしなみ・・・・・・相手が不快にならないようにチェックします。服装はTPOを守り、爪、髪、鼻毛なども要チェックです。

●靴・・・・・・多少古びていても、汚れがないか確認して磨いておくのがベター。

インタビューでは誰の取材かわかるように最初に氏名などは録音する

以下のインタビューの要諦は、取材する場所や時間が決まっている一般的な場合です。屋外や緊急取材などは別になります。また、医薬や理化学系、社会的に地位が高い方などは若干の変化球が必要です。

取材の始まり

ICレコーダーの音源を入れて、最初に対象者の名前や掲載誌名などを確認します。音源を再生した際に、誰が聞いても何の取材かがわかります。もちろん、対象者には、録音の了承を得ておきます。

質問の仕方

最初に全体的に何を質問するか説明します。そうすることで対象者に心の余裕が生まれます。一般の人など、取材慣れしていない人は、何を聞かれるのかドキドキするものです。取材時間が短い場合はいくつくらいの質問を想定しているか、概要を手短に話します。

インタビュー時間の確認

何時までインタビュー可能か対象者に確認します。撮影時間を含める場合は、事前にディレクターや編集者と打ち合わせしておきます。

取材時の声のトーン

できるなら質問する声は、少し低音を意識します。早口を抑えたり、ゆっくり質問できるからです(落ち着くこともできます)。

目線

メモのペンばかり取っていては、相手の表情を見逃すことがあります。目を合わせると恥ずかしいので、対象者の鼻あたりに視線を持ってゆきます。

インタビュー中のコツ〜話が途切れたり、話しすぎる人の対策など〜

互いにリラックス

インタビューでは互いにリラックスするのが理想です。相手に「リラックスしてくださいね」と冒頭で言うのも妙なので、相手がリラックスできる話題から入ります。といっても世間話ではありません。相手がよく知っている、話しやすい内容です。いわゆるアイスブレイクです。

想定外のこと

インタビューで面白いのは、相手が思ってもいないような本音を聞き出すことです。それが出ればよしの取材となります。

バックグラウンド

インタビュー対象者が、なぜ、そうした考えを持つようになったのか、バックグランドまで話を深めると、対象者が自分自身でも気づかなかった事実や考えに思い至ることがあります。それが、話の核心になることもあります。

適度な相槌

対象者は、自身の話が伝わっているか不安になる方がいます。「なるほど」「そうなんですね」は、相手との意思確認のために必要です。理解したことを伝えるために、何か例をあげて確認するのもありです。相槌は、オーバーにすることで相手の気分を良くする。と書いているネット記事もあるようですが、軽い調子合わせは相手に見抜かれ、信頼を損ねるかもしれないので、自然体を心がけます。

自分の意見や経験

取材時に自分の意見を相手に伝える必要ありません。もっとも相手が意見を求めるときは別です。また、著名人などの場合は、意見というより感想を述べるのがいいでしょう。

質問が浮かばない時

企業や大学などのパンフレット作成では1日に何人も取材するケースがあり、最後の方は疲れてしまって想定以外の質問が出てこないときがあります。取材時間がなければ、必要なことを聞き、深追いしなくてもよいのですが、時間に余裕がある場合は次の二つの方法で話題をつなげます。「繰り返しになるかもしれませんが・・・」と前置きしてキーワードに関わることを聞く。このとき、案外、いい話になるときがあります。もうひとつは、「もし、今の仕事をしていなかったら?」と仮定の質問をしてみます。実のところ、質問が浮かばないのは、ある意味、最低限のことは抑えているので切り上げても構わないのです。

相手があまり話さない時

一言二言で済ませる人は決して少なくありません。そういう場合は「それはなぜですか?」「きっかけはなんですか?」「いつ頃のことですか?」「どれくらいやっているのですか?」「あなたにどんな影響があったのですか?」など、アウトラインがつかめるまで質問ぜめにします。いわゆる5W2H です。これは、絶対という意味ではありません。自分の頭の中で映像がイメージできるまで聞くといいでしょう。そして、話さない人には、「こういう意味ですね?」と念のために確認した方がいいでしょう。

相手がとても話し好きなとき

インタビュアーにとってラクに思えるかもしれませんが、脱線することが多いので、インタビュアー権限でやんわりストップをかけます。「少し話を戻してもいいですか?」「なるほど、次の質問なんですが・・・」などと、軌道修正します。

周りの声がうるさいとき

インタビューはディレクターや編集者、カメラマン、クライアントなど、複数の人が立ち会うことがほとんどです。合いの手を入れたり、お世辞を言ったりして、展開がおかしくなることがあります。正直いって我慢するしかないです。ただ、取材中に撮影しているカメラマンとディレクター(編集者)の話し声が大きくなることがあります。そういうときは「少し声のトーンを落としていいただけますか?」くらいはいっても構いません。

インタビューが終わって

念のために参加している方々に「以上になりますが、他にお聞きになりたいことがあれば・・・と確認します。また、社内報や社史、大学案内などは、担当者とインタビュー内容のどこに絞るかなど、軽い打ち合わせをすれば、その後の原稿の方向に迷いがなくなります。

おわりに〜取材のテクニック的なことは別原稿で〜

基本的な取材方法についてまとめました。取材にはいろいろなテクニックがあります。心理面であったり、相手の仕草であったり、質問方法であったり。そうした細かなことも今後原稿にしていきたいと考えています。

弊社に取材をご依頼される場合は、お手数ですが、お問い合わせのページからお願いいたします。

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「この価格で本当にオウンドメディができるんですか?」「サブ丸は安価ですね。コンサルが入るのと比較できませんが、一般的な費用の1/4ぐらいじゃないですか」このサービスをローンチする前に相談したマーケティング&コンサルタント会社の担当者から聞いた言葉です。サブ丸はサービス内容と比較して安価かもしれませんが「私たちは値段を売っているのではない。サービスを提供しているのだ」と信念を持って取り組んでいます。大企業はその企業に応じたマーケティング予算と手法があり、スタートアップ企業や中小企業、あるいはニッチャーには、それぞれに応じたマーケティングや新規開拓の方法があります。企業の成長過程では、取り組みが異なるのは当然ですし、それを構築することが何より重要です。そのお手伝いをするのが私たちの使命です。そして成長すれば、その取り組みコストは回収できるはずです。サブ丸は年間運用で60万円あまりのコストがかかります。そのコストを回収し、さらなる飛躍をめざす企業にご利用いただきたいと考えています。

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